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膜厚計を使用して、1ミクロン単位の測定をする


車の塗装の厚みを千分の1ミリ単位で、非破壊検査で求められるのか?
盛んに耳にする話題ですが、私は不可能だと思う。

まぁ上手く測定できて、百分の1ミリ単位です。
「この塗装の厚みは約150ミクロンである」が正しく、「厚みは153ミクロンである」は、余りにも誤差が大きいのではないでしょうか?

雑誌等で写真が出ているのを見ると、手のひらに入るような小ささの有名メーカー(この分野では)の物が多いけれど、カタログ上の測定公差が50ミクロン以上で±3パーセントとなっています。
同じメーカーで汎用にすすめているものは、15ミクロン以上で±2パーセントの測定公差のもので40万円強の値段です。
安いと思うし、良くこの公差が出るなと感心します。


どこのメーカーの製品であれ、測定精度として保障するのは、平面円滑性のある、試験片での話です。
試験片の正確に同じ場所を、温度、湿度を管理しながら、破壊検査と平行して出しているテストデーターが、千分の2ミリとか、千分の1ミリというカタログデーターです。

正確に同じ場所を、というのが非常に重要で、塗装面の表面粗さ(最大高さRy JIS規格)が千分の1ミリの半分以下の公差・・・1万分の5ミリ以下であれば比較的ラフに百分の1ミリ単位で良いと思うが、1万分の5ミリ以上の表面粗さであるならば、千分の1ミリ以下の位置精度が必要でしょう。

千分の1ミリ以上の表面粗さということは、測定子(プロープ)を正確に同じ場所に落とさなければ、隣の山なり、谷なりを測定する可能性が大きいわけで、測定値そのものに根拠が無くなってしまいます。

1万分の5ミリ以下の表面粗さだと、磨く必要がないんじゃないか?と思う素朴な疑問は別にして、次にいきましょう。

おそらく、電磁式、高周波式、超音波式、等の方法で測定するのだろうが、磁性体上の非磁性体を測定する簡易型に的を絞れば、磁力線の強弱を電流値に換算する、電磁式が主流だと思う。
電荷の有るコーティング剤や、磁性体を含む塗料には、使用できないですが。

それに一番の問題は、鋼板の上の塗装の全厚がわかっても、クリヤー層の厚みがわかる訳では無いしね。

最後にもう一つ問題点を、塗装も樹脂の一種だと考えると、膨潤や膨張を起こすと思うのだけど、温度と湿度の管理をして、安定した所で測定するなんて、メーカーでもなかなか難しい問題だと思うのだけど。

機械屋として30年以上仕事している実感です。


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